あずみ

思ったより時間の長い映画だった。邦画では大作とゆー位置付けになるのかな。

原作にあるエピソードに沿っているし、殺陣のシーンもそれほど悪くない。
あずみの速い動きもそれっぽく見えるようには工夫されてたし。
ただ原作にある婦女子など弱者を蹂躙する暴力の描写が映画では控えめになってた感じ。
あずみが剣を振る理由、女である葛藤、死んだ仲間のために使命を果たす決意とかも。
「少女であり刺客」という、あずみの外的キャラクター性だけが特徴的に扱われてる。
理不尽な暴力が横行する戦国の荒れた時代背景をもっとシビアに描いて欲しかった。
あと首や腕を飛ばしたりの残酷描写も押さえ気味。まあ仕方ないのかな、こればっかりは。
二百人斬りと言っても火薬も使ってるし、原作みたいなあずみの圧倒的剣技は伺えない。
唯一、マントの使い方や見せ方だけは原作以上に上手かった。かなり格好良い。
映画としての出来栄えは思ったよりも良かったので「2」も観てみよう。