夜明け前より瑠璃色な

昨年9月末に発売して以来、恐ろしくのんびりと遊んでいたけどようやく終わり。
フィーナ、麻衣、さやか姉さんくらいまでは間を空けずに遊んだんだけど。
そつのない出来栄え故か、少しシナリオに飽きた感があって長らく中断してしまう。
他のゲームなどで遊びつつたまに少しずつ進めたりしながら。
12月上旬にリースのシナリオをクリアしてから気分が盛り返す。
別離エンドは恐らくハッピーエンドとは言い難いけど、作品のテーマが伺えた気がして。
そして最後のシナリオの解放。
作品タイトルと同名の「夜明け前より瑠璃色な」のシナリオが始まる。
この演出は嫌いじゃない。かつての「AIR」を彷彿とさせるよね。


最後のシナリオはフィーナエンドの続きから。
結局、この物語は月と地球を跨いだこの二人を主軸にしないとやっぱりしっくり来ない。
個人的には麻衣が一番可愛いと思うけど、麻衣シナリオでは月とか関係ないしなー。
遺跡調査とそこから明らかになる満弦ヶ崎という舞台の本当の意味。
特に街の上面図、満弦ヶ崎湾の形が何を物語るかを知った時はちょっと鳥肌が立った。
リースの役割や言い分を作中の達哉よりもプレイヤーが先に理解できてるのは面白いよね。
リースシナリオの最後で説得できなかったのをここでようやく叶うのが感慨深い。
朝霧の家の力でもあり、フィーナと達哉の絆によるところも大きい。
ちゃんと全部の登場人物がそれぞれの役割を果たした末の結果というのが気持ち良い。
最後の月の宮殿での盛り上がりも綺麗にまとまっていたし、大団円なので後味も良し。
少し面白みには欠けるかもしれないけど、非常に丁寧に作られた良作だと思う。
繰り返し遊びたくなる作品だと思うので、これは手放せないなー。