ZOO
- 作者: 乙一
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2006/05/19
- メディア: 文庫
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「血液を探せ!」
登場人物の振る舞いだけを見るとギャグに分類されるんだろうけど。
内容は一応、密室殺人トリックを盛り込んだ推理小説になっているのが面白い。
「冷たい森の白い家」
同じく乙一作の「暗黒童話」に似たイメージ。。
内容は凄い残酷でグロテスクなんだけど、淡々と描写されているところとか。
「Closet」
ミスリードが上手いと思うし、物語の語り部が最後に明かされるのも面白い仕掛け。
映像化しやすいシンプルな作品だと思ったけど、映画化はされなかったね。
「神の言葉」
ああ、この系統は好きな話。今まで見ていたものがすべて幻想という視点の崩壊が。
世界中の人間がポロポロ死んでいく様子。その後に死体しかない世界とか。
映像化されたものを観てみたかった気がする。アニメでも難しいと思うけど。
「落ちる飛行機の中で」
緊張感がない人達の繰り広げる喜劇であり悲劇であり。
「痛いのは嫌だから安楽死したい」とゆー価値観だけは共感できた。
締めくくりが少し中途半端な気が。どうせなら男の家に押し掛けない方が良かった。