星々の舟

今週ほぼ一週間かけて読了。

星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

平積みされてる新作文庫の中で、青い表紙とタイトルを綺麗に思って手に取る。
童話のような幸福な話を想像したのだけど、中身はと言えば結構ドロドロしている。
それでも読み終わって思うのは、やっぱりこれは幸福の話だった。
但し、ある家族を題材にして「幸福とは?」を考えさせられる物語。
それぞれ家族の各人の視点で語られる短編集というのは面白い構成。
好きなエピソードは「ひとりしずか」かなあ。沙恵の悲壮な決意が印象的。
ラストで幸せになって欲しかったんだけど、まあ幸せのカタチもいろいろあるのかな。