さくらむすび

可憐エンド。
可愛いけどシナリオ展開がやや雑だった気がするのが残念。
最後が駆落ちというのも後味悪いし、そも「化け物」の正体に言及されなかったのが。
瀬良父が圭吾に対して何らかの差別意識を持ってることは明らか。
それが圭吾の父(亮一)、母(世津子)のいずれに起因するものか。
紅葉シナリオで出た「川向こう」の差別描写を考えると、やっぱ部落問題なのかな。

金村家が被差別だと考えると、瀬良父の態度に一貫性がなく矛盾してしまう。
桐山家が被差別の家系だったと仮定すると、瀬良父の行動原理は、

  • 「桜結び」初版を作成したのは亮一が世津子を捨てたことを告発するのが目的
  • 亮一の息子である圭吾と、自分の娘が結婚するのは許さない

となる。こっちはこれで一応筋は通る。
で、亮一が世津子の元から圭吾を奪うのは、世津子の親が結婚に反対したとか?

  • 金村家は二人の結婚を認めないから圭吾は亮一に押し付ける。
  • 圭吾を連れた亮一と楓が結婚。
  • でもその後も亮一と世津子は不貞を働いて桜を身篭る。
  • 桜を出産して世津子は逝去。桜の出生は公には不明のままで。
  • 金村家はその負い目から亮一、楓の事故後に圭吾を引き取り育てる。

これでどーだろう。桜と圭吾の血の繋がりから派生する諸問題は度外視するとして。
これを瀬良父が客観的に、亮一が世津子を捨てたように捉えたとしたら。
桜に対する恨みがましい手記は亮一が世津子を想ってのことじゃないかな。
うーん、2chの考察スレも目を通したけど、どの意見も全てを完全には説明できず。
ここに時間的な整合性まで加味するともう何が何やら解らなくなってしまう。
自分的にはこれくらいで納得しておこう。