英雄伝説Ⅵ 空の軌跡

少し時間が経ったけど、振り返りと総括を軽く。

  • 残った謎
    • オリビエの素性と目的(カシウスを追っていた理由)
    • ハーメルと百日戦役の真相
    • 「怪盗B」(ダルモア家の家宝を盗んだ犯人)
    • ロランス少尉とヨシュアの因縁
    • その他、古代竜、輝く環、大崩壊などなど。

細かい伏線はもっと多いけど、この辺りが主なところでしょう。

  • システム

ザコ敵との戦闘を任意で回避できるのは、テンポ良くプレイできたので評価点。
戦闘システムも好みに応じて幅広い戦略が組み立てられるので楽しい。
特にキャラ育成の一環であるオーブメントの使い方をあれこれ考えるのが楽しい。
アーツ優先か、ステータスや追加効果優先かで使うクオーツも変わってくる。
よく使ったのが「行動力」「駆動」「防御」「省EP」「石化の刃」など。
クラフトは結構活用してたけど、アーツ中心の戦闘パターンとかもあり得たかも。

  • ストーリー

王国一周しながら事件の全貌が少しずつ明らかになる、という先が気になる展開。
その中でも主人公達の成長が丁寧に描かれてたり、世界観の紹介がされたり。
物語の中盤頃には、すっかりまだ見ぬ土地や人との出会いが楽しみになっていた。
主人公二人。少年少女ということでジュリクリをイメージしたけど結構違った。
まさしく光と影。物語と平行して二人の関係が少しずつ変化するのも良かった。
キャラクターの掘り下げという点では、従来シリーズに比べて格段に進歩した。
続編が待ち遠しい理由も、事件の真相が知りたいという気持ちより何より。
エステルとヨシュアのその後が気になるからに他ならないでしょう。

  • 総評

前後編構成は賛否両論だと思うけど、個人的には歓迎したい。
それはこの世界をもっと眺めていたいという名残惜しさによるもの。
RPGとしての面白さも申し分なく、繰り返しプレイしたいと思わせられる。
キャラへの思い入れと自由度の高い育成・戦闘システム。
お使い要素が多かったのは少し気になったけれど、おかげでこの世界の生活、
ブレイサーという職業の在り方などを説明なしで体感することが出来た。
これまでの英雄伝説にはない魅力を作ることには十分に成功していると思う。